重量挙げの第27回全九州高校競技選抜大会は初日の19日、糸満市の西崎総合運動公園体育館であり、男女の軽量級と中量級を行った。男子61キロ級で砂川裕哉(豊見城2年)がスナッチ91キロ、ジャー110キロのトータル201キロで初優勝した。81キロ級は石原大翔(豊見城2年)がスナッチ103キロ、ジャー130キロ、トータル233キロで制した。67キロ級で長嶺匠吾(南部工業2年)がスナッチ90キロ、ジャー115キロのトータル205キロで頂点。女子45キロ級の瀬底ことの(糸満1年)がスナッチ44キロ、ジャーク58キロ、トータル102キロで2位、49キロ級の宜保夏鈴(糸満2年)がスナッチ51キロ、ジャーク68キロ、トータル119キロで2位だった。優勝者の記録は今大会から階級が変わったため大会新記録となる。20日は男女重量級を行う。


◇余力残し自己記録更新 61キロ級砂川

男子61キロ級、スナッチで91キロを持ち上げる砂川裕哉(豊見城)=糸満市の西崎総合体育館(滝畠豊美撮影)
 男子61キロ級は砂川裕哉(豊見城2年)がスナッチジャークとトータル全てで大会自己記録を塗り替え、優勝した。全試技を成功させ「もっとできた」と余力も残す。九州初制覇に、「久しぶりに全部決まった。うれしい」と破顔した。

 大会前は不調だったが、この日は練習から切れが良かった。スナッチは下半身で地面を踏み込み、「ぴしっと決まっていた」と勢いよく、軽々と差し上げた。自身最高の91キロも「もう少しいけた」と危なげなく成功させた。

 ジャークは第2試技で106キロを成功させた時点で優勝が決まったが、「自分の試技に集中していた」と勝利に気が付かなかった。岩崎朝美監督の指示で、次に自己新となる110キロを持ち上げるときも「緊張したけど、いける」と安定して成功させた。

 小学生の頃は柔道部、中学はハンドボール部と異種の部活を渡り歩いた。友人の誘いで始めた重量挙げは当初、「どんなものかな」という程度の興味だったが、今では「努力の結果が数字に表れるのが楽しい」とはまっている。

 高校の先輩の糸数陽一が憧れだ。学校で直接教えを受ける機会もあった。「(糸数先輩は)重量挙げの姿勢が違う」と自主練習に取り組む必要性を感じている。夏の南部九州総体を意識して「スナッチ100キロ、ジャークは120キロ以上取りたい」と意気込んだ。 

 (古川峻)


◇全国見据え意欲 67キロ級・長嶺

男子67キロ級、クリーンジャークで115キロを成功させた長嶺匠吾(南部工)
 男子67キロ級の長嶺匠吾(南部工2年)は、2位に18キロの差をつけて優勝した。「全国出場の基準を上回って良かった」と大舞台への意欲を示した。

 スナッチは1本目の87キロで右にぐらつき失敗。3日前からひじに痛みがあった。不安だったがそれでも我慢しながら、2本目の87キロを決めた。ジャークは2本目で腰が揺れた反省点を修正して、3本目は安定感を持って115キロを決めた。

 全国へ向け、おととしの11月までの野球部時代に培った下半身の強さに加え、上半身もバランス良く鍛える。階級を1つ上げたのは「筋肉をつければまだ伸びる」と考えてのことだ。全国は「九州で勝っても慢心せず、スナッチ105キロ、ジャー125キロ以上を目指す」と意気込んだ。


ジャークで自己新 81キロ級・石原

男子81キロ級のスナッチ103キロを持ち上げる石原大翔(豊見城)
 男子81キロ級の石原大翔(豊見城2年)は「県大会で優勝できても、九州で1位が取れるか不安だった」という。それでも2位の小森翔(長崎)を10キロ引き離し、九州初制覇を果たした。

 スナッチは、3本目で自己記録タイの103キロを持ち挙げて暫定1位とした。学校で交流練習する機会があり、意識していた小森が105キロを成功させると、2位に後退。しかし、「これから挽回する」とジャークの1本目で124キロを挙げ、3本目は少しぐらついたが130キロの自己新を更新。小森を寄せ付けず、「思わず出た」と2度ガッツポーズした。

 全国に向けて弱点の下半身を強化して、「スナッチ110キロ、ジャー140キロで8位入賞以上を目指す」と意気込んだ。


(出典 news.nicovideo.jp)

重量挙げ(じゅうりょうあげ)は、バーベルを両手で頭上に持ち上げて、その重さを競うスポーツ。ウエイトリフティング(Weightlifting)とも呼ばれる。 体重別に階級分けされており同じ階級内で記録を競う、種目は「スナッチ」と「クリーン&ジャーク」の二つがあり、それぞれ3回ずつの試技を行い、各種目の
12キロバイト (1,469 語) - 2018年11月10日 (土) 23:20



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