(ワン・ボーロン、1993年9月9日 - )は、台湾(中華民国)・屏東県万丹郷出身のプロ野球選手(外野手)。右投げ左打ち。2018年までCPBLのLamigoモンキーズに所属し、2019年はNPBの北海道日本ハムファイターズでプレーする。ニックネームは大王(ダーワン)。
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(出典 www.hochi.co.jp)



紅白戦でバックスクリーン左へ豪快弾「ヒットで終わるのか、長打になっていくのか」

 台湾ラミゴから加入した日本ハムの新助っ人、王柏融外野手が16日の紅白戦で“来日1号”を放った。西村から、バックスクリーン左へと運ぶ豪快弾。CPBL(台湾プロ野球リーグ)で2年続けて打率4割を記録した強打者の実力は、やはり本物。栗山英樹監督は、その打撃技術だけではなくて、長打力も絶賛している。

 凄まじい当たりだった。白組の「3番・左翼」でスタメン出場した王柏融。1-1の同点で迎えた4回、先頭で打席へ入ると、フルカウントから西村の速球を振り抜いた。打球はバックスクリーン左へ。「2ストライクに追い込まれていたので、ストレート1本を狙って打ちました。失投だと思うので、運が良かった」。本人は謙虚に振り返ったが、球場はどよめきに包まれた。

 台湾では2016、17年と2年連続で打率4割をマーク2016年の「.414」という打率はリーグ歴代最高の数字だ。さらに、2017年は打率.407、31本塁打101打点でリーグ史上2人目、台湾選手としては史上初の3冠王に輝いた。

 この日、王柏融の“来日初本塁打”を見届けた栗山監督は、その実力を改めて評価した。

「逆方向の一発というよりも、向こうを向いていないと打率は上がらない。4割打つバッターが引っ張りにかかって4割打つわけがないんだから。自然に向こうを向いているんだけど、ヒットで終わるのか、長打になっていくのかは違いがある」

 4割打者なら広角に打てるのは当然。さらに意味があるのは、逆方向に打球が伸びること。現在、メジャーで最も重視されている指標の1つ「OPS(出塁率+長打力)」も持ち出して、王柏融が打者としていかに“価値”があるかを強調した。

今季の日本ハムには「なんで他に外国人バッターがいないのか」

「今、野球が進化してOPS的な、ランナーを何個進めてくれるかとか、点にどうやって絡むかが重要な要素になってきている。そこにはボールを遠くに飛ばせるという能力がかなり大きな、ウチにとってプラスになるかなあという感じはする」

 オフにはブランドン・レアード(現ロッテ)、オズワルド・アルシアと2人の助っ人打者が退団した日本ハム。特に、2016年ホームラン王に輝くなど、4年間で131本塁打を放ってきたレアードがいなくなったことは大きいようにも見える。だが、アベレージヒッターと見られがちな王柏融は“長打力“も補える存在だと指揮官は見ている。

「(王柏融は)4割という方向が強い感じがするかもしれないけど、3冠王をとってきたという、そこがなんで(今季の日本ハムに)他に外国人バッターがいないのかというところも、彼のそこ(長打力)が補ってくれるという感じもあるわけ。そこは明らかに力を持っているというのは間違いないよね」

 4割打者にして3冠王。台湾で輝かしい実績を残してきた新助っ人が、日本ハム打線のキーマンになることは確かだ。(Full-Count編集部)

紅白戦で本塁打を放った日本ハム・王柏融【写真:荒川祐史】


(出典 news.nicovideo.jp)