地元紙がドバイ選手権の優勝予想を展開

　男子テニスの世界ランク6位・錦織圭（日清食品）が25日開幕のドバイ選手権に出場する。ロジャー・フェデラー（スイス）を抑えて第1シードとして挑む中東決戦。地元紙は優勝候補の一角に予想。フェデラーを止める候補として脚光を浴びせている。

「ステファノス・チチパスかケイ・ニシコリが、ロジャー・フェデラーを止めることは出来るのか？」

　こう見出しをつけてドバイ選手権のプレビューを展開しているのはUAE地元紙「ザ・ナショナル」だった。

　記事では3人の記者が「チャンピオン予想」を展開。うち一人が錦織の優勝を予想している。

　錦織の予想をアシスタントスポーツエディターのチトラバヌ・カダライール氏だ。V候補に推す根拠をこう記している。

「4年前に自身最高位となる4位にランクインした後、日本人スターはケガとそれに伴うコンディショニングに苦しんだ。しかし、印象的な復活を見せた2018年のパフォーマンスにより、今日、ニシコリはランキング6位に位置している。

　今年は11勝2敗の成績でここまで来ており、すでに一つのタイトルを手にし、全豪オープンでは準々決勝に、ロッテルダムでは準決勝に進出している。パフォーマンスが安定していることが好調の理由であり、またそれが、ドバイの優勝候補筆頭とする理由なのだ」

成長著しいチチパスにも大きな期待が

　一方でフェデラーの優勝を予想しているのは、ジョン・ターナー記者だ。

「昨年のトーナメントを欠場したスイスのスーパースターがドバイに帰ってくる。史上最多7回の優勝を誇り、この大会の勝ち方を誰よりもよく知っている。さらに、全豪オープン以降一度もプレーしていないため、フレッシュだ。試合をしていないため、コンディショニング不足が懸念されるが、豊富な経験を考えれば、問題はそう多くないだろう」

　37歳にして未だ衰えぬフェデラー。記事では過去13戦全勝のフィリップ・コールシュライバーとの初戦が現在のコンディションを測る格好の材料だとみている。

　20歳の新鋭の名前を挙げたのは、グラハム・カイギル記者だった。世界ランク11位とトップ10入り間近のステファノス・チチパス（ギリシャ）。全豪オープンの準決勝でフェデラーを破った新鋭も優勝候補の一角だという。

「もしもメルボルンで見せたパフォーマンスに近づければ、彼を止めるのは困難だろう。1年前にはここドバイで準々決勝まで上り詰め、経験を積んだ彼は、真の優勝候補だ」

　29歳の錦織、37歳のフェデラーの争いに20歳のチチパスが絡んでくるのか。中東の地が熱く燃えることになりそうだ。（THE ANSWER編集部）